ホーム > 診療科・部門について > 臨床検査科
当検査科では、患者様から採取された血液・尿・便・体液などの検体を測定する検体検査と、患者様の協力を得て行う生理検査が主な業務であり、どちらの検査も正確かつ迅速な検査データが得られるように、知識・技術の向上に日々努めています。生理検査については、近隣の医療機関などからの検査依頼を医療サービス推進室を通して受け付けております。
また、他のさまざまな医療職種と連携して、採血、感染対策チーム(ICT)、栄養サポートチーム(NST)、糖尿病療養指導、心臓カテーテル検査、内視鏡検査、治療介助などのチーム医療・タスクシェア業務を実践し、医療の質向上の一端を担っています。平成26年8月から、FMS方式で包括業務委託を行い、職員の業務負担の軽減を図り、検査業務に集中できる環境を整えています。救急医療に迅速に対応するため、また入院患者様の検査を早朝に行い医師の診療を円滑に行うため、変形労働時間制の勤務を行っています。
尿中の蛋白・糖・潜血などの有無や、細胞・細菌などを顕微鏡で観察し、腎・泌尿器科系の異常がないか調べます。
また、大腸がんのスクリーニング検査として、便に血が混ざっていないか調べたり(便潜血)、胸水や腹水などの検査も行います。
血液中の血球成分(赤血球・白血球・血小板など)の数や種類を計測し、貧血の程度や感染・炎症の程度などを診断します。血液の凝固能(固まりやすさ)を調べて、薬の効果をみる検査もあります。
血液を遠心器で分離して得られた上清部分(血清、血漿)でさまざまな物質を測定します。肝機能・腎機能など、各種臓器の機能をみます。
肝炎ウイルスの検査や、腫瘍マーカー、ホルモン等の検査も行います。
生化学自動分析器
手術や重度の貧血で輸血が必要な場合に、安心して血液製剤が輸血できるように検査をします。
当院ではカラム凝集法を導入し、迅速で精度の高い検査を実施しています。
(ABO式カラム凝集法血液型)
喀痰、尿、血液などの検体から、感染源になっている細菌を見つけて、どの薬剤が効果があるのか調べます。
また、新型コロナウイルス(COVID-19)の検査として、異なる3機種の遺伝子検査装置を使用して検査をしています。
新型コロナウイルス(COVID-19)遺伝子検査
尿や喀痰などに含まれる細胞や手術で採取した組織を染色して、悪性の細胞や組織がないかどうか顕微鏡で調べます。当検査科では、検査センターに委託しています。
心臓の電気的な活動を記録します。不整脈や狭心症、心筋梗塞、心肥大などを調べます。 また、負荷心電図検査では、運動前後の心電図波形の変化を見ることで労作性狭心症などが分かります。当院ではマスター運動負荷試験、トレッドミル運動負荷試験を行っています。
心電計
24時間の心電図を連続記録して、不整脈や狭心症の発作の有無を調べます。長時間記録することで、症状があったときの心電図を記録することができ、診断がつきやすくなります。
両腕、両足首の血圧を測定して、血管の詰まりの程度(ABI:足首上腕血圧比)と動脈の硬さの程度(CAVI:心臓足首血管指数)をみる検査です。
超音波(耳で聞こえる音よりも周波数が高い音)で体の内部を観察します。心臓・頸動脈・腹部・甲状腺・乳腺・腎動脈・下肢血管などを調べます。超音波は身体に無害なため、繰り返し何度でも安心して検査を受けることができます。
息を吸ったり吐いたりして、吸う力、吐く力を測定して肺活量や肺年齢を調べます。呼吸器疾患の状態をみたり、手術の前のスクリーニング検査として実施します。
皮膚の上から神経を電気で刺激して波形を記録します。手足にしびれや痛みがある場合に、神経障害の程度を調べたり、障害部位の推定をすることができます。
神経伝導検査
音の聞こえの検査です。難聴の程度や障害部位、鼓膜の状態などを調べます。ことばのききとり検査も行っています。