平成18年10月、X線CT装置がリニューアル!
マルチスライスCTへと進化します!
心臓を短時間で撮像できるクラスは能登地方で初めて導入!!

マルチスライスCTとは

X線の検出器を体軸方向に複数用いることで、X線管球1回転当たり1枚の画像を得ていた従来のCTに比べて、短時間で多くの断面を撮影できる最新のCTスキャナーです。当院で導入されるCTは検出器が体軸方向に40列あり、薄さ0.625mmの画像がX線管球1回転で40枚瞬時に得られます。

マルチスライスCTの良いところは

脳血管

胸腹部の血管

腹部～下肢の血管

心臓カテーテル検査に代わって心臓の全領域にわたる冠動脈の撮影が出来ることです。心拍数が不整脈によって変化したり、脈が速過ぎたり遅過ぎたりしても、それに追従してCTが機能するため20秒前後の息止めが可能な方であればどなたでもほぼ正確に冠動脈の狭窄度を検出することができます。造影剤を使う点では、心臓カテーテル検査と差はありませんが、動脈に針を刺してカテーテルを入れていく必要がないためカテーテルが血管を傷つけることもなく、造影剤も静脈より注入するため検査後も特別な止血操作や安静時間は必要でなく、外来での待ち時間中に検査を終えてそのまま帰宅できるという大きなメリットがあります。

また、このマルチスライスCTは0.42秒で管球が1回転し、最大1秒間に143mmの範囲を撮影できます。これにより胸部・腹部検査の際の息止め時間も約10秒程度と、従来の半分以下の時間で検査が終了するため息止めの期間、検査時間が大幅に短縮され患者様の負担も軽減できます。

患者様には負担の少ない検査を提供することができるようになります。