公立羽咋病院

〒925-8502 石川県羽咋市的場町松崎24
0767-22-1220

当院について
当院ついてのご紹介。広報誌、入札等の情報も掲載しております。

ホーム > 当院について > 病院倫理指針

診療・面会時間

診療受付時間

午前 8:15~11:30
午後 2:00~3:30 (土曜を除く)

休診日

毎月第1・3・5土曜
日曜祝祭日
年末年始

休診のお知らせ

面会時間

午前10:00~午後8:00


お問い合わせ

0767-22-1220

〒925-8502
石川県羽咋市的場町松崎24


病院倫理指針

公立羽咋病院は、「人にやさしく、信頼される病院」の理念の基、ここに「倫理指針」を制定し、患者様の権利や意思を尊重し、納得のいく医療を提供します。
基本原則
    ・患者様の生命の尊厳と人権を尊重します。
 ・患者様には良心を持って平等に接し、その人格や価値観を尊重します。
 ・患者様にとって最善の利益を追求した、医療の提供に努めます。
 ・患者様の立場・視点に立った対応を常に心掛け、良好な信頼関係に基づいた医療を患者様と共同して行います。
 ・個人的な背景や病気の性質にかかわらず、いかなる人にも、社会的資源を有効に活用し、公正かつ公平な医療を
   提供します。
 ・根拠に基づいた安全で良質な医療の提供に努めます。
 ・十分な説明と情報提供を行ったうえで、患者様の自己決定権を尊重します。
 ・患者様のプライバシーを尊重し、職務上の守秘義務の遵守と個人情報の保護を徹底します。
 ・医療や倫理に関する関連法規を遵守し、倫理の諸指針を尊重します。
具体的な倫理的課題についての対応方針
意思決定が困難な患者様への対応について
 当院では意思決定が困難(意識不明、認知症等による)な患者様においては、三親等以内の血族あるいは法定代理人の同意を得て治療に必要な判断と決定を行います。但し、生命の危機に関わる緊急事態でご家族に連絡がつかない場合や、適切な法定代理人がいない場合は、多職種で検討し、患者様にとって最善の利益となる治療を行います。多職種で判断が不可能な場合は、倫理委員会で審査を行います。
 
蘇生処置拒否(DNR)の取り扱いについて
 心停止に陥った患者様に対する救急処置として心肺蘇生術(CPR)があります。当院では、患者様から予め蘇生処置拒否(DNR)の意思表示があった場合はこれを尊重いたします。蘇生処置拒否の意思表示は患者様の申し出によりいつでも撤回可能です。  
「DNR 説明と確認の手続き」
 
検査・治療・入院の拒否について
 検査や治療・入院などについては、当院の「インフォームドコンセントに関する指針」に従い、その概要と必要性、代替的手段、予測される効果と不利益などについて十分な説明を行った上で、患者様が拒否した場合は、患者様の自己決定権を尊重いたします。一方で、患者様とそのご家族、医療者の間で意向が対立する場合などは倫理委員会でこれを審査します。
 
輸血の拒否について
 当院では「エホバの証人」等の輸血を拒否する宗教的信念を「患者の権利」と位置づけ、これを尊重いたします。但し、当院は積極的に無輸血治療を行うものではなく、十分な説明と同意の上で患者様にとって最善の利益となる医療を提供します。
「輸血を拒否する患者(「エホバの証人」等)にかかるガイドライン」
 
退院の拒否および強制退院について
 通常、目的とした検査・治療等が終了し入院を必要としなくなった際は退院となります。特段の事由が認められないにも関わらず退院を拒否する場合や、病院の秩序を著しく乱す場合、他の患者様への医療行為を妨害する場合、職員への脅迫や暴力等が認められた際は倫理委員会で審査の上、必要に応じて強制退院を勧告します。
 
人生の最終段階における医療について
 人生の最終段階における医療については、当院の「人生の最終段階における医療に関する意思確認のガイドライン」に従い、以下の基本方針に基づいた医療を行います。

  1.人生の最終段階における医療の決定に際しては、患者の意志を最も重要視する
  2.本人のみならず、家族の意志、感情に十分な配慮を行う
  3.推定される予後、医療がもたらす利益、不利益を含め十分な説明が前提であり、
    患者・家族と医療者の相互理解を意思決定の基盤とする
  4.決定された方針は患者自身の意志、病状の変化などに応じ、十分な議論の上で適宜変更する
  5.過剰な延命治療を望まない旨を患者・家族が明示した場合には、その意志を最大限尊重した医療を行う。
  6.こうした医療及びケアは医療の倫理(医師・看護師など医療者の倫理)に基づくものである。
    決して医療費など、その他の理由によって行われてはならない。
 
身体拘束について
 身体拘束は患者の権利である自由を制限するのみならず、身体的・精神的に弊害を伴う。したがって、身体拘束を行わないことが原則である。当院では、患者の尊厳と主体性を尊重し、拘束を安易に正当化することなく、職員一人ひとりが身体的・精神的弊害を理解し、身体拘束廃止に向けた意識を持ち、緊急やむをえない場合を除き身体拘束をしない診療・看護の提供に努める。
 
臓器・組織提供について
 当院では心停止後の臓器提供が行えます。患者様が臓器提供意思表示カードによりその意思がある、または意思が不明な場合においてもご家族の承諾により臓器提供が可能です。 当院の「臓器提供対応マニュアル」に従って対応を行います。
 
個人情報保護について
 当院は個人情報の保護に関する日本の法令、条例その他の規範を遵守し、当院で定めた「個人情報保護に関する羽咋病院運用基準」に従って対応を行います。
 
インフォームド・コンセント(説明と同意)について
 患者様は、十分な説明と情報提供を受けた上で、自らの意志と価値観に基づいて治療や検査などの医療行為について選択・決定・拒否する権利があります。なお、拒否した場合でも一切の不利益を被ることはありません。当院では、「インフォームドコンセントに関する指針」に従い、患者様に十分な説明を行い、同意を得た上で医療を提供します。
 
虐待について
 当院は、虐待や暴力(児童虐待、高齢者虐待、障害者虐待、家庭内暴力等)の早期発見に努めます。虐待や暴力を受けたことが疑われる場合は、当院のマニュアルに従い、該当窓口に連絡を行うほか、被害者の生命または身体に対する重大な危機が差し迫っていることが明らかな場合は警察等に通報します。
 
臨床研究・治験について
 医療の発展のために行われる臨床研究については、ヘルシンキ宣言および「臨床に関する倫理指針(厚生労働省)」等の医療・医学研究の法令や指針を遵守し、倫理委員会にて審査を行います。治験や製造販売後臨床試験に関しては臨床試験の実施に関する省令(GCP)を遵守し、倫理委員会にて審査を行います。研究や治験の実施にあたっては、参加される患者様の権利・利益の保護を徹底します。
 
その他倫理的問題について
 その他の倫理的問題については多職種で検討し、必要に応じて倫理委員会で審査します。

 
令和6年6月 策定