病院において、医科歯科連携は地域包括ケアシステム推進事業において取り組むべき重要な事業の一つとしてあげられています。
平成30年4月、公立羽咋病院と羽咋歯科医師会間で「公立羽咋病院 医科歯科連携」の調印を行い、これまで様々な取り組みを行ってきました。途中、新型コロナウイルス感染対策により中断していた「歯科スクリーニング検診」も、令和5年10月より再開しております。
また、令和6年度の診療報酬改定に「リハビリテーション・栄養・口腔連携加算」が新設され、歯科医師との連携(歯科診療を促すことを含む)が算定要件としてあげられています。
この連携は「羽咋地区オリジナル」の体制です。
予め登録されている「コーディネーター歯科医(7名登録)・歯科衛生士」が月に2回、定期的に来院し口腔トラブルのある入院患者さんを対象としてベッドサイドにて検診を行います。
検診にて義歯調整など、簡易的な処置で問題が解決できる場合もあり、検診には当院の看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士が帯同します。必要に応じて、その場で適切な口腔ケア方法の指導を受け、カンファレンス等を行っています。
また、抜歯など歯科領域の専門的な治療が必要な場合、圏域の歯科医師への通院または往診依頼を行います。原則「かかりつけ歯科医師」への依頼を行いますが、「かかりつけ歯科医師」がいない場合は、他の歯科医師を紹介しています。往診に関しては、病院に来院しベッドサイドで診療・処置等を行っています。
歯科スクリーニング検診の運用帳票(3通):PDFファイル
①歯科スクリーニング検診依頼書:病院からコーディネーター歯科医師への依頼書
②歯科スクリーニング検診結果書:コーディネーター歯科医師が検診結果を記載
③歯科訪問診療の結果報告書:来院による往診時、往診歯科医師が診療結果を記載
「いしかわ情報共有ネットワーク」とは、病院や診療所(クリニックなど)の施設間で患者さん診療情報を共有するシステムです。歯科医師との連携においては、基礎疾患や薬剤情報について共有することで安全で適切な医療を提供することができます。
現在、一部の歯科医師と連携し情報共有を行っています。
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